外科診療について
当院の院長は大学病院で外科の研鑽を積み、その後は救急病院で年間200件を超える手術に携わってきています。こうした経験をもとに、当院では、できるだけ痛みがなく、きれいに治せる丁寧な外科処置を行っています。日常的なケガやヤケドの処置や縫合、術後ケアだけでなく、外来で受けられる小手術にも対応していますのでご相談ください。また、高度医療機関による処置や治療が必要と判断されたる場合には、連携している医療機関を迅速にご紹介して適切な治療をできるだけ早く受けていただけるようにしています。
こんな症状があったら外科を受診してください
- ケガの処置・縫合・切断部分の形成
- ヤケドの処置
- 爪の周囲や皮膚の炎症や化膿
- 皮膚の下の腫瘍(粉瘤・脂肪腫など)
- 皮膚下の異物
- ガングリオン
など
当院で対応している主な外科処置・治療
皮膚切開術
炎症で膿がたまり、痛みや腫れなどを生じている際に、局所麻酔をして切開し、膿を排出させる処置です。
創傷処置・創傷処理
ケガをした場合には、傷内をきれいにして処置します。縫合を行う場合でも、できるだけきれいに治るよう丁寧に行っています。当院では治療にともなう痛みを最小限にするよう心がけていますので、安心していらしてください。
皮膚皮下腫瘍摘出術
粉瘤、脂肪腫、いぼなどの良性腫瘍を除去する手術を外来で受けることができます。局所麻酔を行った上で、できるだけ傷が残らない手法を用いて摘出しています。診察後すぐに手術可能なこともありますが、サイズ・数・場所・炎症の有無などによってはご予約いただいた上で別の日に手術を行うこともあります。
異物摘出術
皮膚の下に入ってしまった異物を除去します。局所麻酔を行い、できるだけ傷が残らない手法を用いて摘出しています。異物の除去も、サイズ・数・場所・深さ・炎症の有無などによってはご予約いただいた上で別の日に手術を行うこともあります。
断端形成術
手指や耳などの切断部分の形成・縫合です。
熱傷
いわゆるヤケドです。できるだけ痛みなく、きれいに治るよう、細心の注意を払って処置しています。広範囲、あるいは深い位置まで熱傷が及んでいる場合には、高度医療機関を迅速にご紹介して適切な治療を受けていただけるようにしています。
ひょう疽・爪周囲炎
爪の周囲が細菌に感染して炎症を起こし、化膿している状態です。赤み、熱感、脈打つような痛みを生じます。軽度な場合は抗生剤による治療で改善が期待できるケースもありますが、痛みが強い場合には切開して排膿することで痛みが速やかにおさまります。
陥入爪
爪が皮膚に深く食い込んでしまい、炎症・化膿している状態です。爪の左右を深く切っていると繰り返し陥入爪を生じることがあります。歩くのもままならないほど強い痛みを起こすこともありますので、そうした際には切開して排膿しています。局所麻酔を行いますので、処置による痛みはほとんどありません。膿がきれいに除去できれば、痛みは速やかに解消します。
ガングリオン
ガングリオンは主に手の関節にできる良性腫瘍で、中にはゼリー状の液体が詰まっています。サイズや感触はさまざまであり、それ自体は痛みなどの症状を起こしません。ただし、できた場所によっては、神経を圧迫して痛みやしびれなどを起こしたり、手指の動きが制約されたりする場合があります。こうした症状がある場合、穿刺して中の液体を吸引排出させることで解消が可能です。ただし、穿刺して排出しても繰り返し液体がたまる場合には、手術を検討します。